これは戸田和幸が以前所属していた事務所のホームページに記載されていたコラムです。海外でプレーしていた当時の戸田和幸の気持ちが書かれています。今現在の戸田と照らし合わせながら読んでいただければと思います。
過去のコラムのため更新はありません。

今シーズン初めてのゲームを終えて

2003/07/17

昨日今シーズン初めてのゲームがありました。相手は地元のチームでディビジョン3の下のリーグに属しているチームでした。前半と後半それぞれ別のチーム(メンバー)でプレイをしまして、僕は後半プレイをしました。一緒にプレイした選手で皆さんが知っている選手というと、以前チェルシーでプレイしていたポジェ、ウェールズ代表のサイモン・デイビスというところでしょうか。それから今季から加入したFWポスティーガというFCポルトでプレイしていた20歳の選手も一緒にプレイしました。(僕が出場していない)前半の方でいうとジェイミー・レドナップ、ダレン・アンダートン、クリスティアン・ヅィーゲといったところです。チームの分け方についてはそんなに意味はないのでしょうが、今はいろんな選手とプレイをする中で仲間を知り、また自分を知ってもらう、またはプレイの幅を広げるという意味でもいろんな選手とプレイするということは前向きことだと思います。またどんな状況(どんなメンバー)であれ、常にいいプレイを見せていくことが出来れば自ずといい方向に進んでいくと思います。

前置きが長くなりましたが試合を終えた感想は、まず「コンディションがとても良い」ということが大きなプラス材料です。体に「力」を感じますし、企業秘密なので多くは語りませんが、簡単に言うと体の「動き」がいいということです。常に反応できる体勢を保つことが以前に比べて改善されてきていると感じました。僕のプレイの中で「守る」ということが占める割合はとても大きなものです。ですからオフの間もいかに「速く」「低く」「粘り強く」できるかということをテーマにトレーニングしてきました。またそれを実現するためには基本的な「筋力のアップ」と「体の使い方」が必要になります。後者の方(「体の使い方」)はまだまだなものを感じていますが、ベースがアップしている分、より思うように体が動き始めています。

プレミアでもセミプロでも共通している部分があるとすれば、それはフィジカルの強さであって、下のリーグの方がよりそのフィジカルを前面に押しだしてプレイしますが、決して負けるものではなかったです。しっかりと相手についていっていたし、いいアプローチからミスを誘うようなディフェンスが出来ていたと思います。

ディフェンスの話のついででもう一つ僕がテーマにあげているものがあります。それは敵の二列目からの飛び出しに対して先手をとって守る、もしくは最後まできちっと付いていって守るということです。いい例を出すとすれば僕がスコールズにやられた場面ですかね。あそこでもしっかり守れる中盤の選手になっていきたいというのが大きなテーマです。簡単なようでこれは結構難しいのですが、「ディフェンダーとのコミュニケーション」、「常に視野に入れておけるポジショニング」がそれに「何度でも付いていけるフィジカルの強さ」も必要になります。昨日に関してはよく出来ました。最後の競り合いのところまで付いていけていけましたし、そこでのぶつかり合いにも負けませんでした。

次にボールを自分達が持っている状況でのプレイですが、基本的に展開のスピードがとても早いので頭の回転をとにかく早くし、流れにきちんとのった中で判断力を活かさなくてはなりません。「試合のペースにしっかり付いていく」ことがまず一番大事です。イギリスに来た当初はかなり早く感じたものです。今ではだいぶ適応できつつあると感じていますがそれを超えたところで僕はプレイをしたいと思っています。僕のポジションで大事なことはゲームを「コントロール」し、チームを「繋ぐ」ことだと思っています。とにかくボールをたくさん動かしてリズムを作ること、前に行くのか逆から攻めるべきなのかなどということを判断し、上手に展開を進めなければなりません。そういったことの中で僕の課題は「前」にプレイすること前にいいボールを供給することなのですが、そのためには「いいボールの貰い方」、「状況の把握」、「密集地帯での技術」が必要です。ずっと以前から取り組んできていることですが、納得できるプレイはまだまだ出来ません。攻めでもチームに貢献できるようになっていくことが自分をさらに大きくする道ですからこのレベルできちっとできるまでやり続けます。

後はこぼれ球への反応、いいサポートからのミドル、サイドチェンジ、挙げたらきりがないですが、サッカーは点を取るスポーツです、そのために必要なことは練習しつづけて少しでも身につけばと思っています。ちなみに昨日は一本いいミドルを打ちましたが、これは「こぼれ球」にいち早く反応して打てたものでした。「こぼれ球」・・・サッカーじゃないような言葉ですが、実は試合の中でこの状況はたくさんあります。これをものにできるか否かで展開もガラッと変わってきてしまう大切なものなのでこれからも狙い続けていきます。

周りの選手とのコンビネーションについてはうまくいくこといかないこともありますがそれについての確認をしていますし、プレイするにあたって「こうしてほしい」ということも積極的に伝えています。ですからいい方向にいくのではないでしょうか。

以上が昨日についてというところでしょうか。これより前にはスペインでキャンプを行いました。走りこみもありかなりハードなものでしたが、ここでの追い込みがあとで生きてくるわけでここでは苦労しなくてはなりません。精一杯自分を追い込んで頑張ってきましたのでついでまでに報告しておきます。

これから試合がたくさん入ってきますが、少しでも自分を成長させいいものを見せて是非開幕のピッチに立ちたいと思っています。またそのうち近況をお伝えするのでお楽しみに。

Column List

2004.04.30
2004.03.22
2004.12.27
2003.11.29
2003.10.14
2003.08.03
2003.07.28
2003.07.23
2003.07.17
2003.07.07