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これは戸田和幸が以前所属していた事務所のホームページに記載されていたコラムです。海外でプレーしていた当時の戸田和幸の気持ちが書かれています。今現在の戸田と照らし合わせながら読んでいただければと思います。
過去のコラムのため更新はありません。
ディビジョン2のチームと試合しました

2003/07/23
こちらの19日にディビジョン2のチームと試合をしました。 結果からいうと3対2の勝利。後半の途中から僕も含め皆足が止まりましたが毎日練習が厳しい中でみんなよく頑張ったと思います。僕は90分出場しました。最後の20分は足が若干つりかけましたが練習は毎日厳しいものです。しかし、今は試合も練習の一環なのでこの厳しいなかで何ができるかが大事なことですから全力を出し切ることだけ考えてプレイしました。 メンバーは前回と変わって中盤で組んだのはジェイミー・レドナップ。彼はとても優れた「コンダクター」です。リーダーシップもあり、彼を中心に攻撃が組み立てられます。技術が高くロングパスも得意でシュートも打てる。唯一苦手なものがあるとすればディフェンスですかね。ですから僕と相性がいいのです。僕が少し低めのところで組み立てをし、守ることで彼を生かすことができます。そしてその「上下」の関係が状況によっては「逆」になり「左右」になりゲームを作っていくのです。少し難しい話ですかね?でもこれがサッカーですからこれを読まれるみなさんには「点を取った」「点に絡んだ」という表面的なことだけでなく、もっとサッカーを理解してもらうためにこの場をかりて時々発信していきたいと思っています。 さて話は戻りますが、この上下の関係の「下」にあたるのが僕なのですが、先ほど言ったように状況によってめまぐるしくポジションを変えていかなければいけないのが我々中盤の役割です。ですから、僕ももちろん守っていればいいわけではありません。両方を高いレベルでこなすことが「セントラルミッドフィールダー」の必要なことなので、試合の中で何度となく攻めにも絡む努力をしています。但し、自分の基本の役割を疎かには絶対にしてはいけません。それをしてしまったら本末転倒ですから、体力とゲームを読む力が必要になるのです。 一つ変化があったことを数字で表すとしたら、それは「シュート」かもしれません。この日も一本シュートを打ちました。左サイドでいいタイミングでボールを受けそのままドリブルで突進していき、左ペナルティエリアの付近でワンツー(これもとても大事)をし、これはうまくいかなかったのですが、ボールが僕のところにこぼれてきたのをそのままシュートしました。キーパーに弾かれコーナーキックになりましたが、スペースを見つけタイミング良くボールをもらいアタックするという一連の動きがとてもスムーズに行え、なかなか楽しい瞬間でした。 時にはこのように攻めあがりながら、とにかくリズムよくボールを動かし相手に触らせる時間も与えない「時間」がたくさんありました。後半は若い選手が入ってきたのと皆の疲労によりペースダウンしましたが、これは仕方のないことですので気にはしていません。いかに周りとのコンビネーションを高め、早いボール回しでチャンスを作るか、このことに今神経の7割くらいは割いていると思います。とにかく早い判断、そして効果的な判断を目指してトライしています。ゲームを支配し、チームが前にいくための自分の役割を常に探していますが、少しずついいものが、出始めてきているので、日々自信が付き始めています。監督にも「とてもシャープになった、自信をもっているように見える」といってもらえています。自信なんてものはまだまだなく毎日必死なだけですが・・・。 ディフェンスについては、「声」も違和感なく出せるようになってきました。そんなに難しい言葉はありませんが、その瞬間に言えるようになってきたということです。次に「いかなくてはならない」状況と「ここは待って守ろう」という判断がだんだん良くなってきているのを感じています。これについては監督にも口をすっぱくして言われています。味方の状況、敵の状況を良く見て今取りにいくべきなのかそうでないのかという判断なのですが、少しずつ良くなってきていると思います。チームのバランスを崩すことなく、正しい時に自分の持ち味を発揮できるように今一度自分を見つめなおしています。いいところはもっと良く、足りないところももっと良くできれば一番ですし、「今のままでいい」なんてことは絶対にありえませんから。いくらでも成長することができると思っています。この日の試合で感じた「課題」というか、「足りないな」と思ったことは、周りとのコンビネーションが悪い状況のときにもっと自分の力で状況を変えられたらな、ということです。例えば少し難しい状況でも自分の技術と判断力のみでその状況を打開することです。少しでも出来るようになりたいと思っています。敵をかわすなりスペースにボールを運んでキープしながら次を探したり、そのためにはもっと多彩なボールコントロールが必要ですし、敵からボールを守る体の使い方も必要ですね。 こんなところで終わります、毎回長くなって疲れますが、嫌になるまで頑張って発信しますのでどうぞ宜しく。それでは。 通り、22日の試合の報告をします。 先日の試合(22日)はディビジョン1のノーウィッチというチームと闘いました。結果からいうと3−0。いいゲームだったと思います。毎試合相手の力が上がっていく中で、我々はボールをキープし、リズムよく展開し、数多くのチャンスを作ることができ、そしてゲームに勝ちました。 この試合から「きちんとメンバーを選んでチームを作っているな」というものを僕は感じ、そして僕自身がチャンスをもらいました。そこまでの僕が悪くなかったからでしょう。そして僕としても、なんとしてもここで印象に残るプレイをして、チームに必要な選手ということを証明するため、精一杯プレイしました。 新聞等でもうご覧になっていると思われますが、実際の僕の声と比べてみるのも面白いかもしれません。本当にサッカーを理解し記事をかいているのか、みなさんもチェックしてみてください。この日も基本的に良く出来たと思っています。後半の方が良かったのは事実ですが、前半からきちっと仕事をしてきた「自信」の積み重ねが後半に明らかな結果となって現れたのでしょう。(報道では、前半は調子が悪いとだけ、書かれていましたが・・・)。 今までの所、プレイをしていて相手のプレッシャーを「速い」と感じた場面は、殆どと言っていいほどなく、そのテンポの中できちんとプレイが出来るようになってきました。きっとゲーム自体の速さや相手のプレッシャーの「速さ・強さ」にやっと自然な形で対応できるようになってきたのでしょう。きちんと相手を視野におさめながら焦ることなく、プレイでき始めています。この日の相手は決して悪いものではありませんでした。守りでは特に前半にきちっと組織で対応してきましたし、バランスを保ちながらなかなかしぶとく守ってきました。そして攻撃では奪ったボールを素早くサイドに展開し、カウンターでゴールを狙ってきました。その速さは日本ではなかなか見ることが出来るものではありません。幾度かこのようなシーンがありましたが、僕もサイドのカバーに入ったり、中央のしっかりとしたマーキングをしたりといった対応で、ゴールは許しませんでした。 個人的なプレイについて話しますと、まずいつもどおり素早くボールを動かし、そして自分もまた動くという基本の部分は、ミスがありませんでした。そしてチームの流れを殺さずに出来ていたはずです。ゴールを奪うまでに必要な準備段階でのパス回し、別の言い方をすれば敵の穴を探すためのボール回しについて、僕自身このチームの中で仕事が出来るようになっています。足元でボールを回していても敵にとっては「目の前」で行われているものなので、そこまで困るものではありません。ですから選手が動き、スペースを作り、敵の「視野」から消えるなかで速くボールを動かすことで、相手は困ってしまうのです。「誰をマークすればいいのか?」と。そういう動きの絡んだパスの交換が出来たときに誰かがフリーになり、大きなチャンスが生まれます。中盤の選手についても同様で、いかに相手の「裏」をとるかということ“も”重要です。但し、みんなが同時に「裏」を取る動きをしてしまうと、逆の言い方をするとみんな「隠れてしまう」ことになり、ボールをもっている選手は困ってしまいますので、全ては周りとの関係によります。自分で書いていても、なんか難しいですね。 僕はこの日、1回この動きで相手のディフェンスと中盤の間でフリーになり、そのままフォワードのスルーパスを出すことができました。簡単に説明すれば、味方の左サイドの選手にパスが渡ったときに、僕は一度彼の「横」でボールを受ける動きをしました。味方の彼はフリーで、その瞬間に相手の中盤の選手が僕にパスが来ると想定し、アプローチしてきました。その瞬間に僕がその逆を取って前に出てボールを受けたということです。パスを受けたときには目の前は大きく開けてチャンスになりました。とてもいいプレイだったと思います。味方の状況と敵の状況との両方を良く把握したうえで出来たプレイでしたから嬉しかったです。みなさんも喜びましょう。 全体的に我々がゲームを支配しながら試合は進んでいきましたが、そうでないときももちろんあります。味方のディフェンダーがボールを持ってどこに出そうか探しているとき、相手のプレスがきつくてうまくいかないことも何度かありました。何故うまくいかないのかといえば先ほど述べたように敵を困らせるポジションを前の選手が上手く取れなかったからです。お互いの「目」を見、一人が動いたスペースを他の誰かが使う、もしくはそのプレスの中でも速いパス回しで打開していく、そのどちらも上手に出来ないときがありました。僕も色んな選手の動きを見ながらどこに動いたら上手く展開できるかを、短い時間の中で判断しプレイしていました。もちろんその中で結果的に「前」にプレイ出来ずに「やりなおし」のバックパスをすることもありました。 僕の一つの課題、とても大きな課題ですがこういった難しい状況を「個人の技術と判断で打開できるようにしていく」というものです。 「前」にいかなければ点が取れませんからなるべく前にプレイしていきたいのです。相手のプレスをかわすことができるとその分また幅が広がるわけで、それを目指し、課題にしています。但し、ミスを中盤のエリアでするということはとても危険ですから、ミスなくできるプレイのレベルを上げるということです。僕は今ミスがとても少なくなってきています。中盤のエリアでミス無く、繋ぐということはとても重要なことですので、いい方向に向かっていると思います。それから「シュート」に対する意識が何故か高くなっていて、この日は5本も打ちました。シュートを5本も打つなんて以前の僕には想像も出来ぬことで自分でも驚いています。「そこ」にいれるようになってきたということでしょうか。もちろん「そこは打たなくても外に展開すれば」という場面もありました。余計なものは省いていきます。しかしそういう意識を持ちながらプレイをしていくことが僕には必要ですから積極性は忘れずにシュートもしっかり選択肢に入れながらプレイしていきます。 後半は選手が変わったことがいい方向に動いてよりスムーズなボール回しが行われ僕自身もよりいいプレイが出来ました。フォワードにぶつけてワンツーを貰いにいったり、スルーパスを出したり、色々トライできました。自分を中心にチームがまわっているなー、という瞬間が何度かあり、なかなかいい時間を過ごしました。 ディフェンスに関してはもうすでに述べている通りの働きを忠実にすることを心がけ、特に相手の速攻の時や2列目の飛び出しに対しては素早い戻りからのクリアーなど地味ですが必要な仕事は果たせたと思います。継続して仕事の質と量を上げる努力をし続け、「凄い奴」になりたいと本気で思っています。足りないものなんて、山ほどありますがいいプレイをし、試合に勝ち、皆に認められる課程の中で同時に改善していけたらと思っています。一試合一試合に全てを賭けなければ明日などありませんから、一日一日無駄にせず、その日にしなければならないことに全力を注いで自分を高めていきます。まあみなさんも同じ気持ちでしょうが。 順調にいっているかどうかなんてことは僕には分かりませんがとにかく全力でやっていますとだけは報告しておきます。それではまた。
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