Jリーグ第6節 アルビレックス新潟戦を振り返って

2006/04/4 電話にて収録
えーと、では、何から話しましょうか?(笑)
えー、また勝てなくて本当に申し訳ありませんでした。っていうところから話したいです。
そうですね。
そしてその「勝ちに値するようなサッカー」を見せられなかったことも申し訳ありませんでした。
そうだねぇ。
「勝てなくても、いいサッカーが出来てたよ」とか思ってもらえたんなら少しは救いはあるけど、そういうのでもなかったから。新潟まで来てくれた人には本当に申し訳なかったなと思います。
俺はまだ見れてないんだけど、どんな試合だったの?
うちも新潟もどっちもわりと高い位置からプレッシャーをかけて、どうしても長いボールが増えて、そのこぼれ球を拾って。まあ、どっちもそんな感じだったけど、相手のことはさておいて。広島のことで考えれば、やっぱりその出していくボールにきちっとした狙いと質が必要だし、つなげられるところはつないでいくことも必要だし。
うん
やっぱり、こうキチッと、プレッシャーがあるにせよキチッと前に出していかないと、こぼれ球すら発生しないわけじゃん?競り合いが起きないからね。
そうだね
そういうところも大事にしないといけないし。まあ、わりと雑な試合だったような気がするね。そういうボールがすごく多い試合だったよね。
そういうボールって長いボール?
そう。中盤を越して出て行く長いボールが多い試合だったし、うちの前線を考えればあんまりいいことじゃないじゃん?そこはストロングポイントじゃないから。
高さは売りじゃないってことね?
そうそう。やっぱり出来るだけ早く。そういう意味では相手の方が高いFWを前に2人置いてて。「しっかりボールを競って」っていうことでは相手の土俵だったし。そういう意味では広島は中盤はもっと仕事をしないといけないし。俺も含めてね。仮に前にボールが出るんだったらこぼれ球をしっかり狙う努力も必要だし。
うん
やっぱり、いつも自分たちが狙うサッカーが出来るわけじゃないから。まあ、何だろう、空中のボールを競ったり、長い距離を走ってこぼれ球を狙ったりとか、逆に攻めの時には長い距離を走らなきゃいけないとか。そういうことが出てくる試合もあるわけだから、もともとそれぞれが得意にするプレーとは違ってもね。
そうだね。
うん。やっぱりそういうことを試合の中で感じてやっていかないと、ペース自体がなかなか自分たちの方に来なかったりするからね。
なるほどね。でも、この状態はどうしたもんかね?
だから、やっぱりチーム全体でもっとボールを大事にする意識を高めて、なるべく上を使わないで速く速くつないでいくことは必要だと思う。
うん
それに合わせてもっと走りを入れていかないと。前にドカーンって蹴って勝てるFWじゃないんだから!それは別に悪いことじゃないし。もうシステムとかの問題じゃなくてね。「1つのボールをどうやって大事に動かすか」とか、そういうことを大事にしないといけない。そういうことを常に練習しているわけだから。
でもさあ、これは難しい話だけどさ「もっとみんなが走んないといけない」ってカズユキは言うじゃん?「もっとガンガン走って、追いかけて、ボールに行かないといけない」ってお前は言うじゃん?
うん
でもさ、お前は相当走ってるんだよ。俺は試合中お前を中心に見ているから、だからこそ言えるんだけど、相当走ってるよお前は。でも、「それだけ走ってても、まだお前に走れって言うのか」と。俺は思うわけよ。
ははは(笑)ああ、でも、まだ走んなきゃいけないと思うから。走るよ。それで勝てるんなら走る。でも、「走る」ということにも判断が伴ってないとダメだから。
そうだね。「何のために走るか」。わかってないといけない。
うん。狙いを持ってないと。別に走らなくても一歩二歩で済むことももちろんあるし。でもやっぱり走んないとダメだけどね。
大変だな。
うん。だから俺ももっとこぼれ球をたくさん拾えるように何かを工夫しなきゃいけないだろうし、そういう中でも出来るだけボールをつなぐようなポジショニングや技術が必要だし。どんな試合でもね。自分がそういうことをしながら周りに要求していく。
まだまだやらなきゃいけねぇな。
うん。こうやって客観的に試合のことは話すけど、自分が抜けちゃいけないから。その中でもどれだけ自分がいい仕事が出来るかって言うのがさ。もっとボールを奪うこととか、その中でもしっかりボールを動かすこととか。で、チャンスがあったら攻めて、出来れば点が取れればOKと。
でも、その「ボールを動かす」っていうのはさ、全員が全員そう思ってないといけないってことだよね?
もちろんそうだよね。それも1つの狙いだからね。
で、まだどこかに簡単に前に蹴っちゃう選手がいるってことはそれが徹底されてないって可能性があるよね?
まあ、そうだね。それと焦ってるんだろうね。
そりゃ、焦るだろうけど。
それか俺らがそういうものを提示できてないか、だね。
ああ。
ボールを呼ぶ動きとかね。でも、そういうのがあれば言ってくるとは思うけどね。「そこじゃ出せねえよ」とかね。
でもそういうやり取りは?
そんなに無いかな。
だからまあ、新潟戦はほとんど負けだからさ。PKが若干ラッキーな部分もあったし。本当にもうね。あの新潟ですから。
飛車角落ちだからね。
そうそう。恥ずかしい試合ですよ。せめて気持ちと運動量ぐらい上回らないといけないと思うしね。そこも足らないと思う。
ああ
上手くいかなくてもその中でやれることをどんどん探して判断していかないと。サッカーは相手があってのものだから。でもその「自分たちがやるべきサッカー」って言うのはもう一度詰めないとダメだなって思う。徹底されてない部分があるから。実際にピッチの上でね。
そうかもね
どれぐらいプレッシャーにいくか、どのくらいつなぐことを大事にするのか、とかね。
やり直さなきゃいけないことが多すぎる。
うん。でも、本来はそれも誰かが決めることじゃないんだよ。「これぐらいつなぎましょう」とか「これぐらいプレッシャーにいきましょう」とか。そんなの誰かが決めることじゃないから。行けるときは行けばいいんだから。
それはね。個々の判断だから。
そう。俺は基本的にはいけるところまでいけばいいと思ってるから。相手に圧力はかけ続けるべきだし。それがボールを持つことでの圧力なのかディフェンスすることでの圧力なのか、もちろん両方なんだけど。だから両方の局面を大事にするべきだし。「相手に自由にさせていい時間があってもいい」なんてことは絶対にないんだよ。
うん
それは展開によって「今はしょうがない」ってときはあるけど、基本的なプランとして相手に時間を与えていいなんてことは絶対にないんだ。
そうだね
だからチャンスがある限りボールは取ればいいし、チャンスがある限り攻めてゴールを狙えばいい。やらなきゃいけないのは「ゴールを守ること」と「ゴールを取ること」だけじゃん。その2つしか決まってないんだから。それに対して何をするかっていうの状況が決めるんだよ。
うん。仰る通り。すごく難しい話だけどね。
うん。それでいてすごく基本的なこと。
だね。でも、今その基本的な話が出てきちゃってるってことが、チームがどれだけ危険なのかっていうところを表してる。
うん。だから点を取るためにこれをしなきゃいけないっていうことなんか無いんだ。「相手がこう来たらこうする」とか、それを判断するのは自分たちだから。
うん
今日はパスをつなげるかもしれないけど、その次はもっと走らないといけないかもしれないじゃん?もっとディフェンスを頑張んないといけないかもしれないし。やっぱりその時々で変わってくるからさ。
そうだね。毎回毎回同じことばかりやろうとしてちゃダメだってね。だから状況に応じてみんなが頭と体をフルに使ってサッカーをしなきゃいけないってことですよね。
そうですね。で、その時に、自分たちにいい流れが来た時には「自分たちの良い形」っていうのは持ってないといけないけどさ。
なるほどね。
ま、そういうことだよ。そういうことが出来てない。もっと出来るようにならないとダメだ。
うん
俺らは「長いボールを蹴って前線が競って、そのこぼれ球を拾って」っていうサッカーをしようとしてるわけでもないし、それをやって勝てるチームでもないと思うから。
それを考えて蹴ってるのか、考えないで蹴ってるのか。
だから蹴るならもっと質を持たせないといけないしね。どうしようもない状況は除いてね。まあ、そういうところをまた大事にしなきゃいけなくなりましたと。
引き続きね。
そうだね。
次はいよいよJ屈指の3トップ、川崎フロンターレですよ。
だね。でも、その3人にボールが行かなきゃいいんだから。そこを怖がりすぎるとガンバ戦と同じになるからさ。それだけは絶対に避けたい。
早めに行きたいよね。早めに。
うん。早めに行くべきだと思う。
だから注目はカズユキが早めにプレスに行けてるのか、それとも後手になってるのか。後手になった場合、他の一番ボールに近い選手の動きはどうなのか。そこですね。
うん。そういうこと。
フロンターレ戦は僕も現地で観させてもらうんで。楽しく観れるといいんだけどねー。
うん(笑)
まあ、またカズユキがどれだけ動けるのか。
そうだね。ちょっと時間ができたんでしっかり疲れを取って。練習できる時間はあるんで、できるだけいい練習をして。
次はよりお前を中心に見ることにするよ。
うん。俺は出来るだけみんなに自分の元気なプレーを見せることを大事にしようと思う。
まあ、テンションも上がらず「ヤバイ、ヤバイ」って話しかない今回のVS FOOTBALLですが、実際そんな話しか出てこないし。
うん。それはしょうがない。
良い兆しがない中に、何か良い兆しを作ってもらえればと思います。
うん。
じゃあ、また。
うん。また。