Jリーグ第4節 横浜F・マリノス戦を振り返って

2007/4/2 電話にて収録
マリノス戦は結果1-3で敗れまして、
うん
これでナビスコカップを含め、公式戦4連敗と。
はい
そういう結果になってしまったんですが。まずはマリノス戦を一通り振り返っていこうかなと。
うん
僕は前半はいいサッカーをしていたと思うんですよ?
そうだねぇ。まぁ、相手のディフェンスを始める位置が低かったっていうのもあって、自然に前まで運んで行けたっていう部分もあるんだけど。ただ、今までの試合に比べればボールもしっかり動いてたし、人もそれに合わせて動く中で攻めが出来てたと思うんで、悪くなかったかなと。そんな気はしてます。
うん。で、先制して追いつかれて後半。後半も2点は取られてるけど「すげぇやられてたな」って印象も無いんだよね。
そうだね。そんなに「危ない」ってシーンは無かったんで。個人的にはそう思うんだけど。
僕がテレビで見た印象だと、広島が「無理やりにでもロングボールを入れてねじ込む」ってサッカーをしてなかったし、最後までちゃんと回して崩して行こうとしてた姿勢はありなんじゃないかと。
ああ
それは、結果はどうあれ、美しいんじゃないかと思いまして。だから僕はマリノス戦はいい試合だったと思ってます。
そうね。
ただ、この話をしてしまうと「パスをつないで人を動かすサッカー」っていうのと、広島が一番得意な「しっかり守ってカウンターのサッカー」っていうのが出てきて、その矛盾が生まれてしまうので、一旦保留に。
はい
では、試合を細かく見ていきたいんですが、1点目、先制点を取った形はすごく良かったですね?
そうだね。基本的にはカウンターからなんだけど。「ああいう形で人がしっかり走れて、横の揺さぶりがあって」ってことが出来ればDFはなかなかつかめないと思うから。ああいうのは一番やりたい形だとは思う。いいゴールだったと思う。
うん
個人の能力に頼らない形の典型。「ドリブルで一人抜く」とかじゃなくて、ボールをしっかり動かす中で人がいい形で走って行って、それを上手く使いながらってっていうね。
今のところ今年のベストゴールかなって思ってる。
そうだね。
でも、その直後ですね?
もう「すぐ」だったね。
ポーンと入れられてバンッて決められて(笑)
うん。サイドで起点を作られて、逆に振られて、そこからいいクロスが入ってきて、それで「ドンッ」ですね。まぁ、逆の見方をすればあれもいいゴールだと。
そうだよね。で、あのシーンに関しては確かに「クロスの出どころのケア」っていう話もあるけど、それはそうだけど、
まぁ、行けない時もあるからね。いい展開をされたら。
そうなんだよね。
そういう時はDFの仕事だと思うからね。
でも、DFもそれなりに消してたぜ?ニアだけだよ。
ああ、まぁね。でも、なんとか触ることはしたいね。それは3点目も一緒です。
ああ、そうだね。
で、それで前半が終わるじゃないですか。広島のいいペースで。「追加点が取れなかったのは痛いな」っていう感じだったんですけど。
そうだね。
で、後半。後半はマリノスペースになったって言えるのかな?
うーん、点を取られたからなったんだろうね。俺はそう思う。
2点目か?
わりと早かったでしょ?
うん。後半開始早々だからね。
結局、ディフェンスなんて局面の連続だからさ、1人が突破されれば他がズルズル行くわけだし。極力お互いがそういうのを無くしながら、突破されたらカバーするってことが必要なんだけど、残念ながら相手の方が上手かった。
ああ、そうかもね。
あのシーンもうちの右から突破されたボールが左まで流れてだからね。もうちょっと高い位置で守りたいなとは確かに俺も思うんだけど、低いと単純にゴールに近いからね。ただ、「どこから守り始めるのか?」っていうのが一番最初に来るから。
うん
先にラインを上げちゃって、でも、ボールにプレッシャーがかかってないってなると、この試合なんかは坂田選手みたいな走り回る選手がいて、そういう選手にとってはおいしいと思うんだよね。
そうだね
出し手がフリーだったらね。ノープレッシャーならガンガン裏に出せるから。だから、この試合なんかは高めを取ってそこからゆっくり下がってるんだけど。
うん
あのシーンもサイドがずっとフリーで、ドリブルが始まったらもうペナの中だったから。こっちはそこから勝負するしかないからね。だから初めから低いわけではない。状況を見て下がってる。
でも、それもさ、チームの指針として「FWから守らなくてもいい」ってスタイルじゃん?Jリーグでも稀な(笑)「FWは積極的に追わなくていい」ってことになってるじゃん?
まぁ、そうだね。FWから積極的にディフェンスするチームじゃないね。
そうだよね?そうなると結局DFがラインを上げたところで、あの、ガンバ戦でね、ボランチにいた遠藤選手から裏にいいボールを出されたシーンが再現されるだけだよね。だから、ラインを上げられないってこともあるでしょ。
無意味に高く上げる必要もないと思うし、ボールに合わせてラインを敷いた中で、相手の体の動きとかパスの方向とかを見て、瞬間空いた時間の中で1歩2歩でも上げるってことはしてるけど、どんどん高くすれば守れるってわけではない。
そうだね。
あんまりDFラインと中盤のラインが近いと、中盤から飛び出してくる人が楽に裏に行けちゃうんだよ。抜けてキャッチするまでの時間が無いから。だから、あんまりDFラインと中盤が近すぎるのも良くない。
ああ。そこはDFの腕の見せ所だな。
うん。去年から考えてやってはいるけど、もちろん瞬間瞬間で「ちょっとこれ深かったな」っていうのはあると思うんだ。ただ、マリノス戦に関しては無いかなと。ビデオでも見たけど。フリーでドリブルして来てる人がいるのに、その瞬間ラインは上げられないでしょ。
まあ、そうだよね。それは勝負しすぎだ(笑)でも、マリノスは後半ライン高かったよね?
そうだね。高くしてきた。基本的にマリノスはFWから追いかけてくるチームだったし。追いかけてくるっていうか、しっかり狙ってディフェンスしてきてたからね。
坂田選手はよく走ってたよねぇ。
マリノスは回させるところと寄せてくるところにメリハリがあって、うまくやってたから。だからってそんなにすごい脅威ではないんだけど、でも、何も無いよりはうちは制限はされるからね。よく走ってたなとは思うよ。
俺は個人的に坂田選手はすごい好きなんだよね。
とにかく裏を狙ってくるからね。そこでオフサイドが取れればいいんだけど、そんなに確信を持って取れるタイミングがなかなか無かった。やっぱり、少しずつ彼をケアするから後ろには下がるよね。そうすると大島選手が入って来たりとか。
ああ
あんまり相手のことを褒めてもしょうがないけど、そういう意味ではいい関係でやってるんじゃないかなと思った。
あの2トップと山瀬選手の全部をケアしなきゃいけない隙を突かれたのが2点目じゃない?
そうだね。でも、試合が決着したのは3点目なんで。当事者は僕なんでね。
まぁね。でも、3点目はなぁ。確かに大前提で「お前が勝てばよかった」っていうのはあるよね。
そうだね。
もしくは「撃たせなければよかった」。
うん。
でも、あれは枠には行かないヘディングじゃない?
いや、狙ってたんだと思うよ。下がりながらで難しかったけどヘディング上手かったね。下がってるところにマイナスのボールが入ってきたから、あそこでパッと前に出られればよかったと思う。トントントン、あ、ゴール、みたいな感じだから。
そうだね。でも、俺が外側から見てた人として言うとさ、ヘディングされたらあのコースしかないと思うんだよ。撃たれるとしたらあのコースしかないと思うんだ。だから・・・
んー、ノーコメントです。
はい、了解です(笑)まぁ、3点目はガクッと来たかもしれないね。
ガクッとさせたんだろうね。俺が。俺も瞬間ガクって来たし。その後には影響してないけど。
でも、あれも単純に放り込まれたボールだよね?
そうだね。うちが攻めに出ようとしたら中盤でボールを取られて、そこから攻められた。だから下がりながらになったんだけど。
ああ、そうか。まぁ、あのシュートを大島選手が練習してたって言われると返す言葉は無いけど、俺はラッキーだなって思っちゃったからね。
まぁ、うまいコースに行ってしまいました。天を仰ぎました。
うん。で、結局その後も追つけず、1-3で終了と。
チャンスになりそうなシーンもあったんだけどね。でも、やっぱり真ん中で跳ね返される。
そうだったね。中澤選手にね。
うん。だからやっぱりミドルとかワンツーとか工夫が必要なのかもしれないね。
もうちょっと考えないとね。あと、広島は放り込むパスとか無かったじゃん?
まあね。
それは最後の最後では必要かなとは思うんだけど、そういう種類のパスが無かった理由は?
俺個人としては前半から裏は狙ってたから。
柏木選手に出したパスとかだ?
そう。ミドルのボールとか使ってたけど、まぁ、放り込んでも勝てないしね。放り込むんだったらサイドか裏しかないよね。それか4バックだからサイドの裏のところにピンポイントで入れば。そういうところへのロングボールは狙ってはいたけど、放り込んでもなかなか勝てないからね。
ああ。だったらちゃんと回してやって行こうってことだ?
うん。
そこが難しいよね。このスタイルを負けが続いてもしばらくやっていければ、形になってくるとは思うんだよ。でも、負けるのにビビッてまた去年と同じように9人で守ってカウンターってサッカーにすると勝てたりするわけじゃん?
うん
さぁ、どうするんだ広島?って感じだけどね。
まぁ、両方使えるのが一番望ましいね。展開によってさ。
ああ、確かに。それが出来ればね。そこまでのチームになってるかどうかはわからないけど。
まだなってねぇな。
ああ。だから、どうなるのかっていうのは楽しみなんですけどね。
うん。続けて行けばいいんじゃないんですか。
この試合見て、俺は全然悲観してないよ。
こういう試合を毎試合やれる事が大事だね。
うん。開幕戦なんかより全然良かったと思ってるんだけど。
そうだね。同感です。
だから、ここからの精度と工夫ですか。それが出来た時に広島は面白いチームになるかなと。で、夏までにそういう片鱗が見れれば(笑)
うん(笑)まぁ、先日の試合でもブーイングが起きたんですけど、自分にされたと思って受け止めました。
あら(笑)あ、何人かの人からですね、メールを頂きまして。
はい
内容がですね、「ペットボトルを投げ込んだサポーターがいてすみませんでした」と。そうなの?
いや、僕は気付かなかったですね。
投げられたこと?
うん。
人の気持ちを踏みにじってますね(笑)
はははは(笑)受け止める事が出来なかったです。
最低ですね。で、ちょっとブーイングの話なんですが、前回あんな内容のVS footballをお送りしてしまったんですが、その結果皆さんからたくさんメールを頂きまして。
うん
正直「賛否両論とはこのことか!」ってくらいいろいろなメールを頂きました。「戸田選手にはチームと若手を引っ張って行ってもらいたい」とか「甘すぎる。優しく見守るじゃなくてハッパをかけて欲しい。そのためのブーイングだ」とかですね。あと「タテノさん面白くていいです」というのと「お前は何様だ!!」というのも頂きまして(笑)
はははは(笑)
で、僕らに言わせれば。ここまで白熱すれば十分かなと。ここまで皆さんからリアクションを頂ければ僕らとすれば十分ですから。あんな嫌な話をわざわざした甲斐があったってもんですよ。
うん。そうだね。
だから、戸田の情熱も僕の情熱も、サポータのみなさんの情熱も、これ以上文章では文字では伝わらないだろうと。なので、ここから先は「戸田和幸とサポーターの集い」っていう場を作ってやって頂けないかなと(笑)そっちでお願いしたいなと(笑)どうですか?
みんな俺のこと好きになっちゃうよ(笑)
いいじゃん(笑)どうせならねーし(笑)お前が思いのほか普通っていうのが伝わるよ(笑)
挨拶ちゃんと出来るよって?(笑)敬語もちゃんと使えるよって?(笑)
そう(笑)最初から怒ってるわけじゃないよって(笑)
だから、チームで企画してください。
やれたら面白いなとは思ってたけどね。チームがそれをさせてくれるかっていうのもあるけどね。
だって今年は話のわかる方が専務にいらっしゃるらしいじゃないですか?だったら是非お願いして、今年は戸田和幸とサポーターの集いをやって欲しいって。で、皆さんにありったけの思いを伝えてもらって。お前も思いを伝えて。それで次の試合につなげて行けばいいじゃないですか。
まぁ、考えておきます。
そのときはここじゃ出来ない話がいっぱい出来るだろうしね(笑)
そうだね。録音は不可で(笑)
当然ね(笑)で、会場を出たらもう全部忘れてもらって(笑)
はははは(笑)そうね(笑)
そうなると皆さんから頂いている答えにくい鋭い質問に対して、回答が出来るのではないかなと。
やれたらいいね。
サンフレッチェ広島と戸田和幸選手で企画してやってください。僕は広島まで見に行きますんで。
観客側ですか?
ええ、そっちの方が楽(笑)もちろんお手伝いできる事があればしますけどね。
はい(笑)
さて、次は水曜日に神戸戦。忙しい時期に入ったね。
でも、試合は好きなんで問題無いです。
ああ、そうだね。
何回負けようが試合は好きなんで。試合っていうのは「試し合い」なんでね。何回でも試しますよ、僕は。どういうメンバーで行くのかはわからないですけど。
うん
出たメンバーでいい戦いが出来るような準備をして、精一杯やります。
はい。僕はあまり心配はしてないんですけどね。マリノス戦はいい試合だったなって思うし。
その気持ちを裏切らない事が大事です。
ああ、そうか。
続けていく事が一番大事。
うん。こういう試合を続けて行けば絶対にいいサッカーになると思ってるんで。
はい。引き続きの応援をよろしくお願いします。
皆さんにも引き続き声援していただいてね。
まぁ、「ハッパかけろ」っていうのはね、それは確かにそうだ。
でも、お前去年ハッパかけてたじゃん?
うん。だから、そういうふうに「ハッパかけろ」って言ってくれる人っていうのは精神的にタフなんでしょ。本人もそういう中でしっかりやってこれてる人なんでしょ。
ああ、なるほど。
そう思いますよ。そんなに言われていいもんじゃないからね。
そうかもね。まぁ、そこも使い分けて。ハッパかけて伸びる人もいるだろうし、
伸びてきた人間の1人として俺がいるけどね。
そうだね。でも、動けなくなっちゃう人もいるしね。
うん。もちろんいるんですよ。
柏木君なんかは伸びそうだけどね。
いい気持ちは持ってるんじゃないかな。
まぁまぁ、この話はこれくらいで。
次回からの更新は試合数が多いのでどういう形になるかはわからないんですけど、
2回をまとめてとかあると思うしね。
そうだね。ま、引き続き面白い読み物を提供していければと思っているんで。
はいはい。お願いします。
では、また次回に。
うん、また。