入れ替え戦、降格、に対する感想、思い、考え

2007/12/10 電話にて収録
「今回の対話は発言に行き過ぎた内容が含まれている可能性があります。ご気分を害される方もいらっしゃるかと思いますので、大変申し訳ありませんが、ご理解頂ける方のみお読み頂きたく思います」
さて、今回の更新もやってまいりまして、入れ替え戦に関してと。
うん
結果は、第1戦は2-1で負け、第2戦は0-0で引き分け。その結果、残念ながらJ2への降格が決まってしまいました。
そうですね・・・。
予想していた最悪の事態になってしまったと。
うん
気は進みませんが、とりあえず軽く試合を振り返ってみますと・・・、僕が2試合を通して感じたことは「加藤久監督に見事やられたな」と。短期決戦の妙を掴まれたと思っています。
なるほど。それはどんなとこで?
第1戦だと「広島のウィークポイントを攻める」、加藤監督がウィークポイントだと思ったところを攻めるためのサッカー。それが結果に出たと思います。
うん
2戦目なんかは広島のペースだったのを、京都を3トップにすることで強引にペースを取り返した。
そうだね。
それに関してはもう見事だなと。思ってしまいました。
俺は1戦目しか出てませんけどね。でも、試合に出ての感想と、外から見た感想は言えるから。
うん
ただ、先につながる試合じゃないから、真剣に振り返りたくもないんだけどさ。でも・・・、ダメだったからね。負けたわけだからね。
そうだね。初戦は完全に呑まれてましたね?
うーん、まぁ、そういうことになるのかねぇ。
僕は現場で見させて頂いたんですけど、そういう感じがチラホラと。
そういうふうには言われるかもね。
でも、2戦目なんかは内容は良かったと思いますよ。
まぁ、1試合目の後の2試合目だから。どっちみち行かなきゃいけなかったし。やっとエンジンがかかったって感じだったね。
しかも、京都も完全に呑まれてたからね。前半はみんな足が止まってたから「これは行けるかな?」って思ってたけど・・・。まぁ、そう簡単に事は運ばず。
うん。でも、俺がまず考えたいのは「なぜ1試合目がああいうふうになったのか?ああいう状態でのプレーになったのか?」。
呑まれた感じ?
正直、俺は呑まれた感じはないから。個人としてはね。もちろん、「相手の方が出足が早くてサイドも突破されてた」っていうのはあるから、「俺のポジションから何が出来るだろう」っていうのはすごく考えてたけど。でも、自分がテンパッちゃってとかはなかったからさ。
確かに試合開始早々に素晴らしいスルーパスはありましたから、冷静には見えてましたよね。
まぁね。もしあれが入ってたら、その後への影響は大きかったよね。でも、ああいうのが入らないチーム状態ではあったよね。
そうだね。初戦の最後に1点返した時は2戦目が楽しみではあったんですけど・・・。でも、京都は見事でしたよ。運動量も素晴らしかったし。
ああ、それは間違いない。2戦目もそうだったよ。彼らの方がポジションとか役割を越えてたね。
ああ、なるほどね。・・・残念ですけどね。
・・・そうだね。やっぱり、2試合通じての頑張りっていうの?そこで負けたのかなって。うちは1試合目がうまくいかなくて、それを必死で取り返そうとした2試合目だったでしょ?でも、相手としてはやりやすい試合だったでしょ?メンタル的にも。そこの差だよ。
そうだろうね。
ただ・・・まぁ・・・後々話そうとは思ったんだけど・・・、俺個人の話だけど、シーズン終えてのことなんだけど、まず言いたいのは、自分の力が足りなくてすみません。それは言わないといけない。
ええ
ピッチ内外って分けられるんだけどさ。この試合では、結局、俺が点取ってるわけでもないし、ドリブル突破してるわけでもない。試合を決定付けるプレーで試合を助けられてはない。
うん
パスは出したけど、もっと出さなきゃいけなかったんだろうし、俺は正直テンパッてはなかったけど、いつも通りファイトしてたつもりだけど、それを全体まで及ぼす事が出来なかった。チームを引き戻す事が出来なかった。1試合目にね。2試合目くらい全員がファイトして走ってたら、勝ってるでしょ。
そうかもね。
俺は変な気負いは全くなかったし、「いよいよ来ちゃったか」ってくらいの気持ちでプレーは出来てたけど、でも、自分のプレーとかスタイルでその状態のチームを変えられなかったわけだから。そういう俺の能力のなさはこの試合だけじゃなく1年を通して改めて感じた。そこに関しては避けちゃいけないと思う。その上で話をしないといけないと思う。
・・・まぁねぇ。自分のプレーで他の選手の気持ちを変える事が出来なかった、か?傲慢だけど、確かにとても大切ではあります。
うん
お前がそうやって言うのは当事者として当然かもしれないし、構わないけど、でも、俺から言わせれば、「え?もっとですか?」っていうのはあるよ。「お前は悪くない」なんて言う気はさらさらないけど、「足らなかった」とは言えない。
はは(笑)
だってそれはピッチ内だけでは作れないことだろ?ピッチ内をうまく回すために、当然ピッチ外での状況も整えないといけない。ってことは、お前はもっともっと監督と選手の間を埋めなきゃいけなかったし、もっともっと選手同士の間も埋めなきゃいけなかったし、監督とコーチの間も、フロントと選手の間も、もっともっと埋めなきゃいけなかったってことだろ?
うん
悪いけどさぁ、俺はもう見てらんないんだよ。そりゃ、お前は「もっともっとやらなきゃいけなかった」って言うけどさ、でも、友人として見させてもらってさ、はっきり言って「試合の前日に眠れない」ならいいよ?「緊張して高ぶって眠れない」それならいいよ?でも、普段の練習の時に「このチームがどうすればまとまるのか考えると眠れない」「どうやってチームにしていけばいいか考えると眠れない」って言って、睡眠薬飲んでさ、そんなのは見てられないんだよ。
ああ
そんなことでボロボロになるのは見てられないんですよ。お前が言うのは勝手だけど、これ以上お前に何かやれっていうのは納得出来ない。それで最終的に様々な体への負担が来ちゃったわけじゃん。第2戦にさ。そこまで追い込んでおいて、まだ戸田に「何かやれ!」って言うのかって。
まぁ、でも、俺の性格もあるから。
もちろんそうだよ。「勝手にそこまで追い込まれてる戸田が悪い」し、「家に帰ったらサッカーの事は忘れろ」とかも、もちろんあると思う。そういう人もいると思う。
ははは(笑)まぁ、確かに言われたよ。「考えすぎだ」って。でも、なんかね。
プロなんだから考えるっつーの。当たり前だっつーの。
俺はもともと出発点が才能なかったからね。そういうことで、いろいろ考えて努力して、積み重ねて、やっとサッカー選手になれて。そこからそれに全てを捧げて今日までサッカー選手をやらせてもらってきたわけだから。「お前考えすぎなんだよ」って言われるのは、正直つらかったけどね。まぁ、確かに今年の睡眠薬の摂取量は自分のサッカー人生の中でもズバ抜けて多かったですけど。
そんな人間にさ、「男を見せろ」とかさ「頑張れ」とかさ、言えないよ。死ぬぞ。
まぁ、「キャプテンだから」っていうのもあるけど、自分が今までサッカーをしてて学んだことはさ、「年齢を重ねて経験を積んだ人間はより多くの責任を負わないといけない」ってことなんだわ。チームのためにね。
うん
もしくは給料に見合った仕事をしないといけない。自分のためだけじゃなくてもっと広い視野でチームのこと考えたり、そういう手助けをしなきゃいけないっていうのを見て学んできたし。先輩たちからね。もちろんそうじゃない人もいっぱいいるよ。でも、そういうことをやってきた人の方が立派に見えたし、長くやれてるんだよね。
ああ
それとキャプテンだから。そりゃ逃げられませんよ。逃げるつもりもなかったけどね。だから全て真正面からぶつかってきましたけどね。
うん
だから正直わかんないよ。そういうのが自分の出来る範囲の仕事だったかも俺にはわからないし、ひょっとしたらそういうのが原因で調子が落ちてる時もあったかもしれない。それは俺にはわかんないけど。ただ、そういうことで迷惑をかけてたら申し訳なかったなって。
それはそうだね。
あくまで選手としては俺はバイプレーヤーだし。メインじゃないからね。そういう選手が持ちえるクオリティは俺にはない。スーパーシュートを撃って試合を決めるとかは俺には出来ないんだよ。それは俺もわかってるんだよ。
うん
だから「地味に泥臭く」っていうのを追求せざるを得ないし、もちろんして来てるけど。でも、それだけじゃ足らなかったんだよね。状況を変えるには足らなくて。そういう意味では自分の限界は・・・限界って言うか、まぁ、限界か。
果たしてそれを限界と言うのか?
俺が走って走って相手のミスを誘ったり、ミスを誘ってこぼれ球を拾ったり、そこからそこそこの展開は出来るけど、やっぱり際どいところに入って行ってそこからシュートを撃つとかは出来ないんだよ。だから、こういう状況だと「限界」って言い方になっちゃうけど、それは痛感した。
まぁなぁ。
だって俺やっぱガットゥーゾ好きだからさ。言わば彼は世界一のバイプレーヤーだから。だからそこらへんの葛藤はあったよね。あくまで「チームが勝って残留しなきゃ」っていうのが強かったからね。
うん
だから人に言わせると「考えすぎだ」って言われるけど、考えて考えて考えた先に突破口が見えたり、新しいアイデアが出たりとか。そうじゃない時もあるんだろうけど、でも、そういうふうにやってきていい思いもいっぱいしてきたし、成長もしてきて、良くも悪くも俺はそういう人間だから。ちょっとそういうのが噛みあわないって言うか、浮いちゃうって言うかね。
結果的に言えば、チームにはならなかったかもな。
俺は大真面目に良かれと思って・・・、これでも昔よりはいっぱい勉強したし、言葉の伝え方一つにしても言い方とかタイミングとか考えるようになってるし、本当は俺は「そんなものはサッカーにはいらない」って思ってる人間だけど、「グラウンドの上だけでいいじゃん」って。でも、それだけじゃサッカーは出来ない場合がたくさんあるから。そういうのを「考えすぎ」って言われちゃったら、ちょっともう話は出来ないんだけど。
そうだね。
チームがうまくいかなくなって来てる時はビンビンわかってたし、「今こそコミュニケーション取らなきゃ」とか、多少厳しくても「こういうミスは絶対しちゃダメなんだ!」とか「言い合いになってもいいじゃん」とか。そういうふうにやった時もありましたけど・・・。
うん
もちろんキャプテンだから選手と監督の間にも入ったり、選手同士の間にも入ったり、根が不器用だからどこまで出来たかはわからないけど、ひょっとしたら邪魔だったかもしれないなって反省はあるけど。もっとうまくチームをまとめられないとダメだったなって。そういうポジションにいるしさ。そこからは逃れられないから。
まぁね。
本当にいろんな人と話はしたし、監督なんかとは日常的に話をしてきたし。俺は「サッカーは口でやるもんじゃない」なんてことは百も承知なんだよ。よく言うじゃん、みんなさ。「口じゃなくてプレーで」とかさ。そんなのは百も承知よ。だけどそのプレーを生み出すために、プレーをつなぐために、そういうところでは口とハートが必要になってくるんだよ。まぁ、ハートが先か。ハートがないと言葉に出来ないから。だから俺はそこを強調したかったんだよね。
うん
「口で言ったってやらなきゃ意味がない」じゃなくて、「ピッチでやるために口を開こうよ」って。
正論だね。その通りですよ。ただ、そこの根本の部分、サンフレッチェがずっと言われてる「コミュニケーション」ってやつ。それが顕著に表れてるのが、昨日のウェズレイの帰国の話だと思う。
うん。
この話をしていいのか知らないけど、話すことでペナルティを受けるのか知らないけど、ウェズレイ選手が昨日(12/9)帰国したんですよね?
別にペナルティはないよ(笑)そうね。急だったけどちゃんと連絡はあったよ。
確かにこの時期に帰国するウェズレイもどうかとは思うけど、
でも、それはクラブが許可したんだしね。ブラジル人にはよくあるよ。
うん。で、ウェズレイがそういう気分になってたのもわからんでもないからさ。でも、名古屋の時に比べたらすごくチームのために尽くしてくれたんだよね?
そうみたいだね。そういう話は聞いたね。
そういうウェズレイがもう帰ってしまうと。で、レギュラー選手でその見送りをしたのは誰?
僕とウェズレイのパートナーの寿人です。
2人だけ。他に若い選手が何人かと、フロントが何人?
1人。
やれやれ。ウェズレイの見送りに2人だけですか?一緒に試合してた人間は2人だけ。あなたたち今年何回ウェズレイに助けてもらったんですか?何点取ってもらいましたか?ウェズレイに食事をご馳走になった若手もいるんでしょ?もう会わないかもしれないんでしょ?きちんと感謝を伝えた人は何人いるんですか?もちろん「全員来い!」なんて言わないですよ?でも、レギュラーが2人ってことはないでしょ。そりゃ、忙しい人もいるでしょう、でもさ、
まぁ、でも、オフだったからな。
でしょ?そういう状況で今年1年、いや去年から点を取り続けてくれたウェズレイを見送ったレギュラー選手は2人だけ?それはどうなの?あれだけやってくれてたウェズレイに2人しか行かない。だからウェズレイの中で広島はそういう土地になりますね。
まぁ、そうかもしれないね。俺は2年一緒にやらせてもらって、でも、最初の1年は正直あんまり喋ったことなかったんだよ。恐かったから(笑)ウェズレイもあんまり喋る人じゃないから。
ははは(笑)
でも、今年に入って俺もウェズレイともっともっと近くなったし、遠征の時も一緒に飯食ったりしたし、ピッチの上で1時間くらい話しこんだこともあるし。ウェズレイも大変そうだったからさ。フィジカル的なことかメンタル的なことかわかんないけど。でも、それも気分的に「一人だ」って意識が強かったからじゃないかなって思ったから、孤独感を味あわせちゃったのは悪かったなって反省してるんだけど、だからキチッとウェズレイと話をして、プレーのことだったりそうじゃない話だったりをして。
うん
ウェズレイはよくやってくれてたし、「よくやってた」って言い方は偉そうだけど、いっぱい助けてくれたからさ。だから最後はちゃんとお礼とお別れをしたかったから。家族全員で見送りをさせてもらったし、お礼が言えたから、俺は良かった。だから、もし次に会う時もいい顔で会えると思う。俺は本当に「ありがとう」だったから。
あのさぁ、コミュニケーションってさ、そういうことでしょ?そういうところからでしょ?「みんなで見送りに行こう!」って言わないと来れませんか?残念ながらこれがいくつかの真実のうちの1つですよ。
俺もちょっと残念だったよ。まぁ、こんなことは大したことじゃないのかもしれないけどさ。
確かにね。外国人選手の帰国。よくある話ですよ。仲良し集団である必要もないしね。でも、どうにも本質がおかしい。僕は残念でしょうがない。あれだけ勝たせてくれたウェズレイを見送るのが2人ですよ?
まぁ、クラブとしても何かは出来たかもしれないけどね。こんなこと言ったら怒られるかもしれないけどさ。前の日に降格して悲しいのもあるだろうけどさ。でも、それとこれとは別だし。だからってウェズレイの頑張りの評価が落ちるわけじゃないし。俺はそういうのは大事にしたい。
はっきり言ってさ、今回の降格の原因がきちんと検証されないまま、来年も継続してやって行くみたいですけど、それで「1年で戻りましょう」って空気になってるけど、こういうことをきちんと見つめないでどうするんですか?おかしくないですか?いろんなことが流されて終わって行く空気ですよ?
うん
まぁ、こんなことを戸田に言ってもしょうがないけどさ。俺は「お前何様だ?」ってこと言ってるけどさ。でも、このままダラダラ進んで行っていいんですか?何が原因か、どうして落ちたのか、全然表に出てこない。「運が悪かっただけ」みたいな空気になってないですか?
・・・。
まぁ、こんなことには答えられませんよね(笑)
あの、僕は11月に東京でサポーターの方々とお会いしたんですよ。
うん
で、その時にここで書けない話なんかをいろいろさせて頂いて、そうしたら大体その人たちが考えてる事が僕の感じていることと一緒だったんですよ。それで、「あ、これは大丈夫だな」と「広島サポーター、ちゃんとわかってるんだな。すごいな」って思ったんです。それは戸田にも伝えまして、
そうだね。聞きました。
うん。このページに書かれてないこともしっかり気付いてるんだなと思いました。これなら安心だなって。で、この入れ替え戦の2戦目が終わった後にいくつかの横断幕が掲げられたと。その横断幕を出した人たちが僕が「この人たちは広島のことをちゃんと考えているな」と思った人たちです。
ああ、そうでしたか。
このことに関してはいろいろな意見があるでしょう。みなさん言いたいことがあるでしょう。確かに「あのタイミングで出すべきか?」というのもあります。次の天皇杯の時でも良かったかもしれません。でも、僕は東京でお話させて頂いたサポーターの方に対して「こういう人たちがいれば広島はいいチームになるな」と思ったんですよ。だからそれは言っておきます。ここは僕の個人的な感想です。
わかりました。
試合後にも300人くらいの人がチームと話し合いをしたと。それは本当にお疲れ様でした。
そうらしいね。俺も行けばよかった。
そうだな。行くべきだった。
申し訳ないです。
うん。このページでも「そういう方々と一つになることが出来なくてすみませんでした」というのはあります。もちろん戸田は戸田で選手としての立場があるから表には出にくいですが、でも、俺なんかはもう少し何か出来たのかなって。
降格が決まった後もたくさんメールはもらいましたね。
そうですね。頂いたメールのうち大半は「1年でJ1に戻りましょう!」「戸田選手お疲れ様でした」というメールで、残りは「どうしてこうなったんでしょうか?」「このままでいいのでしょうか?」というメールですね。あと何通かクレームも頂きました。「戸田出て行け」「お前なんか来なければよかった」そういうメールですね。まぁ、そう思われる人もいるでしょう。
それはいるだろうね。
うん。いるでしょう。ただ、これからの時期はいろんなことが起こりますよ。
まぁ、難しい時期に入るよ。
いろいろなことが起こるでしょうね。
俺も出来れば選手たちと「何でこういうことになったのか?」って話はしてみたいし、もちろんフロントの人とはするけど。やっぱり冷静に謙虚にそういうところは分析して。そこの課題とか足らなかったところを探さないかぎりは進歩しないと思うし、まぁ、当事者なのにこんなこと言うのは失礼かもしれないけど、2回目なわけだよね?クラブとしてはね。
そうだね。
だからやっぱりね。俺も残念ながらヴェルディの時に降格を経験してしまって。だからこそ「何が何でも」っていう形でやってきたけど、もっとこういうことをしなきゃいけなかったんだとか、今のうちにコミュニケーションを取っておかないと大変だぞ、勝つためにっていうところを軸にしてコミュニケーションは取らないといけない、とかは痛いほどわかってたから。ちょっとマズイと思ったらすぐに選手を集めてミーティングしたりとか。全員じゃなくても話をしたことはいっぱいあったし。
うん
だからそういうところ、それも原因になってくるのかなって。まぁ、これからメディアのみなさんはそういうことを検証するのかなって気はしてるけど。
どうだろうね。でも、これだけの選手がいて降格したわけだからね。どういうことなんだろうね。
何となく残留したんじゃなくて落ちちゃったわけだから。ダメなところはダメだって外からも言ってもらって。それでサンフレッチェを作り直していかないといけない。中の人間だけでもダメだし、外の人だけでもダメだし。全体で育てて行くっていうか「愛情を持って厳しくやっていく」っていうのはとても大事だから。そこらへんは弱点だとも思うし。
そうだね。まぁ、どうにも腑に落ちない降格ですよ。
うん
もちろん前を向くのは、上を見るのは大事ですけど、でも、その前に原因をしっかり見ないとまた同じことになりますよ。しっかり判断した上でやらないと。その上に選手の去就がありますからね。
そうだね。サポーターの皆さんは心配だろうとは思うし、「あいつ出て行っちゃうんじゃないのかな」とかさ。選手もそれぞれ悩んでるだろうし。選手同士で話して解決できることがあれば、それがどういう結断になろうが今年1年みんなでやってきたことの結果だからね。みんなで話しながら判断できればいいなと思うし。
うん。まぁ、いろんなことが起こるでしょう。
俺は重ね重ね言いますけど、ガッカリさせちゃって悪かったなとは思う。力が足りなかった。だから、とりあえず今年でキャプテンは辞めさせてもらおうと思う。
そこはもう何とも言えないな。ちょっとおかしな言い方だけど、お前のやってきたことに関しては、俺は悔いはない。
ああ。まぁ、あとは家族とかだね。うちのガキどもはさ、まだ何もわからないから「パパ、また負けちゃったね」とか言っててさ「負けたらJ2だよ」とか言われて、気分が楽になったりしてたけど。でも、女房なんかはね。ある意味、俺より心配で眠れなかっただろうし、それに報いることが出来なかったから。俺と一緒にいて大変なことばっかだなと思うけど。
カミさんもお前と結婚して失敗だったかもな(笑)
そうかもな(笑)でも、子供が可愛らしいってことに関しては俺も貢献してる(笑)だけどこんなホームページもやっちゃってさ、その分近所付き合いも気を遣うだろうし。まぁ、俺も頑張ってるんだけど。
近所付き合い?
うん。今年この土地に越してきてさ。子供がいっぱいいるんだよ。だから時間があるときは子供を連れて公園行ってみんなとサッカーして。それだけでもリフレッシュ出来たし。
うん
子供らは俺をすごく身近に感じてくれてるから、近所の子がポストに手紙を入れてくれたりとかさ、俺の旗を作って応援してくれたりとか、そういうのは本当にありがたかった。
確かに今年はそういうメールをたくさん頂きました。「うちの子供が公園でお世話になってます」という感じのメール、多数頂きました。
ああ、そうだね。その時だけはサッカーが楽しい時間だった。でも、結果こういうことになっちゃったから、ガッカリさせて本当に申し訳ないなと思うし。ただ、俺はありがとうと言いたいです。俺と遊んでくれてね(笑)
ええ。
あと、朝に子供を幼稚園まで送って行くことがあるんだけど、降格してからは近所の人も気を遣ってくれてるみたいで。申し訳ないなって。
だから降格すると尋常じゃないことがいろいろ起きるんだよ。
1つのチームが終わったってことだから。
そうだな。
だから、正直ダメージはデカイ。どうやって切り替えていいかも知らないし、時間だけが解決することかもしれないし。今はなかなか難しい。
うん
「天皇杯を頑張ろう」って気持ちもあるんだけど、なかなか難しい。ベストは尽くすよ。それは約束するけど。
まぁ、降格するチームはだいたいそうですけど、いろいろな矛盾が生まれてますから。
うまくいってないってことは原因があるわけだから。そこだけは抑えていかないと。J2から戻れる可能性はあるけど、その先を考えると厳しくなる。
こういう時にはいろいろな嘘が生まれてくるんで。それが怖いです。
うん。だからまずは自分のダメさを自覚しつつ、チームのダメなところをあぶりだしていかないと。自分のプレーだけすればいいやっていうのは絶対に違うし。こっちはこっちで自分を棚に上げるのは間違ってるから。そこを自覚してっていうことだよね。尋常じゃない出来事だからね
そうだね。正直、このチームで2度の降格を味わった人がけっこういるっていうのも微妙な気分です。
さて、週末には天皇杯がありますね?
まぁ、ベストは尽くします。その時のベストは。
ええ。じゃあ、次回は天皇杯後ですかね。
そうだね。
とりあえずはお疲れ様でした。
とんでもないです。いろいろ迷惑かけてすみませんでした。
そんなのもう10年以上続いてるんだから気にすんな。
夜中にメールやら電話やらに付き合ってもらってね。
今さらどうってことねぇから気にすんな。
普通の仕事の人じゃなくて良かったよ(笑)普通の生き方じゃなくて(笑)
そうだねぇ(笑)ゴミのような生き方が役に立つこともあるんだな(笑)
はははは(笑)
では、次回は天皇杯の後に。
うん。また。